アプリ開発時には目的を持とう
はじめに
近年、個人でも手に入れられるような様々な種類のアプリケーション開発プラットフォームが増加しており、また、プログラムの販売・購入サービスや、フリーランスプログラマを対象とする開発の発注・受注サービスも充実してきています。
そのため、パソコンやスマートフォンといった様々なデバイスに向けて、個人でも簡単にアプリを開発できる環境が、急速に整備されつつあります。
このような背景において、今回は、アプリを開発することの目的を、改めて考えてみたいと思います。
目的の決定
アプリ開発の目的を考える時、他のアプリに対して、開発するアプリの機能が持つ優位点を意識することが重要です。
例えば、せっかく作ったアプリなのに、実は無料でダウンロードできるプログラムの一部機能で代用できてしまうという状況になってしまっては、アプリを開発する意味がまるで無くなってしまいます。
既存のアプリにできないことや、現状のアプリに不満な点があるからこそ、新しくアプリを開発する意味が生まれます。新しくアプリを開発することのメリットを明確にしましょう。
アプリの開発目的は、アプリの様々な用途の想定から見出すことができます。
例えば、企業向け、または個人向けといった、誰が、どのような状況で使用する用途をターゲットにするか。
既存の類似するアプリの性能に対して、操作性、インターフェース、セキュリティ、処理速度といった、どのような点で、どのくらい優れていればいいか。
様々なアプリが流通する環境において、新しいアプリを公開した時に、周囲からどの程度の評価が得られればいいか。
アプリ開発を通して、自分はアプリ開発者としてどの程度成長できればいいか。
実に様々な目的を設定できると思われます。
目的の実現のために
アプリのメリットを決定する一方で、目的の機能を持つアプリが実現できるか、開発工程を見積もることも重要になります。
せっかく決めた目的であっても、それに対応する機能をマシン上で実現できず、開発に挫折してしまうようでは、これも開発の意味を持てません。
目的の機能をできるかぎり実現するために、仕様策定、プログラム設計、プログラム実装、テスト、デバッグといった開発工程をできるだけ正確に見積もり、時にはアプリの開発目的を修正して、目的のアプリの完成の実現性を高めましょう。
おわりに
アプリの開発においては、1.新しくアプリを作るメリットを考えて、目的を決定する。2.決定した目的で、ちゃんと開発を進行できるかどうかを確かめる。という2点が重要になります。
自分の作りたいものを作れるということは、実に楽しいものです。この機会に、みなさんもアプリを作成してみてはいかがでしょうか。