アプリの企画書はどうやって作るの?
企画書を作ろう
実際にアプリ開発を始める前に、まず企画書を作成しましょう。
個人開発では必要ないと思うかもしれませんが「どんな人に使ってもらいたいか」「そのアプリの長所、アピールポイント」を明確にしておかないと、開発途中で当初の目的を見失ってしまうことにもなりかねません。
難しく考える必要はなく、まずは紙一枚に次のことを落とし込んでいきましょう。
アプリ名
これは重要です。せっかくいい名前を思いついても、もうすでにストアに登録されていては、使うことができません。またそのアプリを一言で説明できるような名前が推奨されます。
例えば「evernote」は「ever(いつも、常に)」+「note(メモ、記録)」で、大切なメモやウェブからクリップしたものを保存しておけるというイメージを与えていますし、「Dropbox」もローカルのDropboxフォルダにファイルを「ドロップ」するだけで、クラウドストレージに手軽に保存・同期してくれるというイメージを与えており、秀逸なネーミングだと思います。
競合アプリの調査
既に似たようなアプリがないか競合アプリを調査し、あった場合はそのアプリに足りない点や改善すべき点がないかを調査し、自アプリの開発に役立てましょう。
ターゲット
そのアプリを利用したり遊んだりするユーザーはどんな人たちなのか、またそのアプリの日常での利用シーンなどを想定するとよいでしょう。
アプリの説明文
ストアに掲載する説明文を用意しましょう。できるだけ簡潔に、なおかつアプリの魅力を伝えられるような文章を心がけましょう。
アプリのポイント
そのアプリの魅力を書き出します。面白い点やこんな場合に使うと便利、などアピールポイントを挙げていきましょう。 試しに作って配信してみる程度ならばよいですが、これがないうちはアプリ開発に乗り出すことは「単なる無駄」になる可能性があります。
厳しく聞こえるかもしれませんが、今やアプリ開発も競争が激しいです。 企業だけではなく、個人開発者もヒットや生き残りをかけて日々精進しているのです。 企画の段階からしっかりと取り組んでいかなければなりません。
画面構成
簡単なメイン画面やメニュー画面を書き出します。 そしてどのボタンを押せば画面遷移するのかを明確にします。 ユーザーにとって使いやすい画面を作成しましょう。
以上を紙に書き出したら、以下のことについても検討していきます。
スマホアプリで実現する必要があるかどうか
そもそもスマホアプリにする必要があるのかということを考えなければなりません。 なぜそのアプリをスマホで使うと良いのか、本当にスマホでの操作に適したものなのかを検討します。 スマホではどうしても使える機能が限られてきます。何ができて何ができないのかを見極めましょう。
配信するプラットフォームを選択する
iOSとAndroidどちらに対応したアプリを開発するのか、それとも両方作るのかを検討します。
最近ではクロスプラットフォーム用のフレームワークを使用して、両方に対応したアプリを作るという手段もあります。 この手法ですと、大抵はJavaScriptを使用してWebアプリと同じ要領で開発すればよいので、一見開発コストがかからなくて済むように見えますが、思わぬ盲点もあります。
ゲームなどの高パフォーマンスを要求されるアプリだと、どうしてもネイティヴに比べて動作が重くなりがちです。 ネイティヴが持つ機能を一部利用できないということもあります。アプリで実現したい機能がそのクロスプラットフォームで実現できるのかを検討しなくてはいけません。
なによりiOSとAndroidではUIに対する思想が違います。詳しくはそれぞれの公式ドキュメントを参照すると良いのですが、例えばiOSに適したUIを採用しても、Androidで使用した場合に使いづらいというケースもありえます。
よってどのプラットフォームを選ぶのか、ネイティヴかクロスプラットフォームで開発するのかをよく検討しなくてはなりません。
プロモーションをする
ただ作っただけではアプリをダウンロードしてもらえません。例えば
・アプリレビューサイトに依頼する ・スマホ向けの広告を出稿する ・プレスリリースを打つ。個人ならブログで宣伝したり、ランディングページを作る
などをする必要があります。予算とも相談の上、自分に適したプロモーションを選択しましょう。
運用コストを検討する
最近のアプリではプッシュ通知や新着通知機能を備えたものが多いです。 それらを実現するにはサーバーとのやりとりが必須ですが、サーバー代などの運用費も考慮しないといけません。 また一から構築するとなると専門的な知識や技術、なにより時間が必要になります。
そこでBaaS(Backend as a Service)を利用してはいかがでしょうか。 「アピアリーズ」なら、プッシュ通知や新着通知、データベースやユーザー管理など、あらゆるバックエンドサービスを簡単に導入し利用することができます。これにより開発工数や費用を効率よく削減することができます。
おわりに
企画書という形に残しておくことによって、自分のアイデアを明確にし、今後の開発にも活用することができます。
そして、ごく簡単ではあるけれども企画書を書けるようになることで、例えばチームに参加して開発する場合や、クライアントに提案する場合、誰か他の開発者に依頼する場合にもスムーズにこちらの意図を相手に伝えることができるようになります。
個人開発では何から何まで全部自分一人でこなさなくてはいけませんので、開発前の下準備も大切にしたいですね。
外部リンク
アピアリーズ トップページ http://www.appiaries.com/jp/